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ここが私のアナザースカイ!?私が留学先にロンドンを選んだ理由

1ロンドンって紅茶と女王様とユニオンジャック、あのロンドンですか?

私は約1年のロンドン語学留学生活を送りました。

ロンドンというと、もちろんロイヤルファミリーと女王様、ブラックキャブに真っ赤なダブルデッカー、日本でもお馴染みの『学校のチャイム』の元になったビックベンにアフタヌーンティ!って誰もが持ってるイメージ以上の知識もなければ、特別な思い入れもないイギリスへ留学するまでの過程をまとめました。

前回の”どの国に行く?私のベストな留学先を選ぼう!”でどの国に行くかはとても大事ですよ!とお話ししました。

でも自分自身が留学先を決める際、それほど真剣に考えていたかというと・・・ぐぬぬぬ!

こんなぼんやり屋の私でも、やっぱり最終的には握り締めたお小遣いが『人生の棚卸し』に導いてくれた気がします。絶対に損したくない!そのパワーは何より強かったですよ。お恥ずかしいけど。


2『イヤだ!』を知るのも一つの近道になるかもしれない



有名な留学先といえばこんなところでしょうか?

・世界一の経済大国 USA!ことアメリカ

・大自然とオーロラの国 カナダ!

・フレンドリーな国民性と世界一住みやすい街を抱える オーストラリア!

・豊かな酪農大国!ニュージーランド!

・女王様と紅茶のイギリス!

・地中海の小さな共和国 マルタ!

私もまずは、この辺りを候補に選びました。

どの国も楽しそう・・・見ているだけでワクワクする。

しかし、全ての国に留学などいけません。困ったもんだどうしたものか。

宝くじでも当たったら全部行けるなぁなんて妄想したりもしましたが、そんな奇跡は起りません。

そこで、私の棚卸しノートの出番がやってまいりましたよ。

人間、文句ばっかり言ってちゃいけない。

妥協だって必要だ。

でも、しかし、だって、イヤなものはイヤなんだい!!っと言うことで

・緑いっぱいの環境は今住んでるところだけで十分だい!

・駅まで歩いて30分は今住んでるところだけで十分だい!

・近所にお店がないなんて今住んでるとこだけで十分だい!

と言う現実と真逆の地域への憧れがふつふつ湧いてきた。!

そして、前回述べたとおり

・一人で行動しやすい

・個人のペースが守れる

・交通手段が多数ある

・たくさんの国の人が集まりやすい

・いざとなったら、英語喋れなくても生活できそうなところ

となると、都会だなと言う事で各国の都市に的を絞ることにしました。



3なんと!!ロンドンを起点にするとヨーロッパ旅行が容易ではないか!



私が学生時代に最もハマった漫画が吉田秋生さんの『BANANA FISH』。


ニューヨークを舞台にしたアクション漫画です。これが大好きすぎて最終回に漫画片手に大号泣を繰り広げるほど大好きでした。


それをきっかけに海外への関心は高くなり『いつかニューヨークに行ってみたいなぁ』と思っていたのでニューヨークにしようかと思っていた矢先のことです。

お小遣いを握る手が問いかけてきました。

『ニューヨークは君にあっている場所かい?』

『ニューヨークの地下鉄に乗る以外の目的はなんだい?』



地下鉄に乗る以外の目的・・・・ない!なんてことだ!

エンタメの有名なニューヨーク・・・ブロードウェイに行くかしら?

行っても数回程度だろう・・・むむむ。

結局、憧れはあっても旅行で十分という結論に達し、アメリカになんともしっくりとした場所を見出せない気持ちでした。


しかも、よくよく調べてみるとニューヨークは若年層の留学者が多い。

そして、日本人の割合も高い。

やっぱり、大人がたくさんいるところがいい!

そこのところは、すぐにハッキリと自覚することができました。


・こちらはECスクールという語学学校の国籍別比率(under30)



年齢比較表はネットにはありません。
パンフレットで確認できますのでご興味のある方は問い合わせてみてくださいね!
https://www.ecenglish.com/ja



カナダ、オーストラリアと考えても、何か足りない。

なんだろうかと握り締めた拳に聞いてみたところ

お得感じゃない?』と答えが返ってきた。

お得感?確かにお得感が足りない!自分の中でのお得感探しが始まりました。

とにかくたくさん詰め込みたい!

こんな機会は2度とないから、とことん詰め込みたい!

でも、何を詰め込めばいいんだろうがわからない!!

そんな時に、自身の留学生活を語ってくれたのは当時、英会話教室の先生だったKANAさん。

彼女の留学先はイギリスはロンドン。

ロンドンでの日常や日帰りでの旅行、夏休みを利用して、イギリス国内をくまなく旅行した話、たくさんの遺跡を訪ねた話。携帯電話の写真と、壁に貼っていたイギリス地図を交互に見比べ丁寧に楽しく話してくれました。

そして、

『ロンドンだと、空港もたくさんあるしヨーロッパ旅行も安く行けるんです

ロンドンだと、空港もたくさんある…た、たくさん?

なんとその数6カ所

ヒースロー(HEATHROW)空港

ガドウィック(GATWICK)空港

スタンステッド(STANSTED)空港

ロンドンシティ(LONDON CITY)空港

ルートン(LUTON)空港

サウスエンド(SOUTHEND)空港



なるほど、これなら自分のお財布事情と都合に合わせて海外旅行を楽しめるわけだ。

ロンドンから、イタリアのミラノ、スペインバルセロナまで飛行機でわずか2時間程度。

ちょっと足を伸ばして、トルコのイスタンブールへもわずか4時間ほどで行けるじゃないか!

さらに、ロンドンからフランスのパリ、ベルギーのブリュッセルまで列車で行けちゃう!

しかも、格安航空券も多くわずか数千円から手に入る!?

『お……お得すぎる!!』

サービス業の1番の難点は『長期休暇の取得』が難しいところなのです。

シフト勤務だとせいぜい7日連続がいいところ。

私は10年前の転職の隙間でいった海外旅行以来、めっきり海外には行ってなかった。
それどころか、2泊3日の旅行がせいぜいだった私の人生で、またとない長期旅行のチャンス!!!!

・世界に対する好奇心

・その国々での出会い

・今、まさにそこにあるリアルを体験する

そのどれもが、私をたまらなくワクワクさせました。

ロンドンを起点にすると、私の生活条件にもピタリと合うし、ワクワクする休暇も送れそうだと気持ちが盛り上がってきました。

さりとて、手に握り締めたお金は私にとっては大金。

そしてそれは私に囁きかけてきました。

『本当にロンドンでいいのかい?どうしてそう思うんだい?』

むむむ!それを整理していこうではないか!お財布と相談しなければ国会の承認は得られない!←国会は関係ないけど!

・ロンドンはヨーロッパでも有数の大都市なので、たくさんの人種が集まり様々な文化に触れることが出来る。

・インフラがしっかりと整備されていて、地下鉄はもちろんバスが街中を網羅しているので一人で行動もしやすい。

・いざとなったら、英語喋れなくてもインターネットさえあれば生活できそう。

だって、都会だもん。

・さらに、国内旅行はもちろん、海外旅行も低価格・短時間で可能!

・しかも気を遣うタイプなので、一人行動しても都会の人々はそっとしておいてくれそうだ。

なるほど、条件的には合いそうだし、お得感もある。満足できそだなぁなんて思ったけれど、まだまだ決断するには時期早尚!!



心配なのは治安や実際の住み心地ってどうなんだろうか?と言う不安を解消しなければお天道様が許してくれない!


しかし、こればっかりは現地の人に聞かない限りはわからないと思いました。

さて、どうしたものかと考えていたところに灯台下暗し。

イギリス人の友人なんて身の回りを探したっていた試しがないわ、とそんな時に目に止まったのが

イギリスはロンドン出身の英会話教師、アレックスくんだった。それはそうですね、英会話教室ですから!

4英会話教室の先生に一人はいる『ロンドン出身者』直接聞いたら早いじゃないか!



アレックスくんは当時、日本にきたばかりの英会話教師。

ほんわかと柔和な雰囲気の彼は全く日本語が話せないのです。

そんな私が用意したものは

地球の歩き方』ロンドン

旅する人のバイブル!情報量が半端ないこの旅本、旅行といえばこちらの本!旅行じゃありませんけどね。

こちらには、ロンドンの地下鉄マップがついてくる。これがとっても便利。

ロンドンの移動は主に

・Tube と呼ばれるロンドン地下鉄

・ダブルデッカーと呼ばれる2階建てのロンドンバス

そのどちらにもアクセス便利な場所を聞きたいと目論んでました。

どこに住むといいか、と言うより

どこに住んでは行けないか、を聞いてみたいと思ったのです。

日本人がたくさん住むエリア、住みやすいエリア、高級なエリア、そして絶対ダメだよっていうところもしっかりと印をつけてくれました。

治安についても、危険なエリアに近づかなければそれほど心配することはないと思うよ?ということ。

CNNニュースによると、英エコノミストが発表した『世界一安全な都市』ランキングで、東京は1位、大阪は3位と世界でも稀に見る安全な都市を抱える日本とは事情は違うということを理解しなければならないのは当然のことに思えます。

https://www.cnn.co.jp/travel/35141976.html



そんな日本と、ロンドンの治安の比較をロンドンで過ごしたアレックスくんに聞けたことで具体的なロンドン生活のイメージが少しづつ現実的に想像できるようになってきました。

・自分が楽しく過ごしていることを想像できるか

・交通インフラは整っているか

・治安はどうか

・物価はどうか

ロンドンへの留学に気持ちが傾き、どんどんと調べる中で

イギリスの歴史やロンドンの街並み、季節ごとのイベントや四季の移り変わり

それら全てにワクワクとした気持ちが高まっていくのでした。

あとはしっかりと握ったお小遣いとの話し合いをするのみ!


正直、ロンドンの物価は想像以上に高かったのです。東京のように、同じものでも高いものと安いものを選べる幅というものがほとんどありません。

実際に渡英した時にもポケットティッシュの値段に驚愕したものです。

何度も何度も確認を重ねて、どうにか希望の期間をロンドンで過ごしながら、休暇にヨーロッパ旅行ができそうな目処もつけることができました。

留学を決意して、実行に移していくことはとても大変な作業です。

それは小さなカバンに大切なものを一つづつ詰めていくような感覚。

どれも外せないけど、どれかを外さなければカバンに収まりきらない!選択と検討の日々になりました。

後で困った!となれば、せっかくの留学が台無し。

そんな大変な準備だって、ワクワクする場所が待っていると思うと楽しいものになりました。

そして、棚卸しをしながら進めた準備は一つ一つをゆっくりと吟味する時間となりました。

丁寧に準備できたおかげでその後の留学生活で不自由を感じることなく過ごすことができたのです。丁寧な準備を整えることが留学先の生活を快適にしてくれたことは『棚卸し作業』の1番の効果だったかもしれません。

この『人生で一番高い買い物』となったオトナ留学の一部始終の決断と成功体験は、これからもずっと自分の自信につながっていきそうです。

5ワクワクが現実になる!ロンドン選んで大正解だった私の留学



思い返せば、大好きな映画は


・英国王のスピーチ/The King’s Speech



・パディントン/ Paddington



・リトルダンサー/ Billy Elliot 




これらは何度も何度も見るほど好きな映画。

舞台は全てイギリス。

そしてパディントンにはたくさんロンドンの景色と人々が出てくるのです。

それをずっと微笑ましく見ていました。

パディントンの映画は、そのまま『ロンドン』

私にとっての快適生活環

・一人で行動しやすい

・個人のペースが守れる

・交通手段が多数ある

・たくさんの国の人が集まりやすい

・いざとなったら、英語喋れなくても生活できそうなところ

これは全て満たされました。

さらにプラスアルファで、無料の博物館や美術館でお一人様時間を満喫できたことに加え

・少しシャイな人々の本当の優しさ

・小さなことにはこだわらない、おおらかさ

・多様性を受け入れる懐の深さ

など、イギリス人の持つ感性に触れるたびに、新しいイギリスと出会えるような感覚になっていった。大事なのは環境と『人』だとつくづく思いました。

このことによって生活は充実し、イギリスが好きになり、イギリス人が好きになり、日本しかしらない日本人から多様性を知る日本人へと変化した気がします。

これは、周りの日本人も同じく多様性のあるロンドンの生活と文化にゆっくりと溶け込んでいっているように見えたのです。

どの国が自分にとってのベストか人それぞれに答えは全く違うことでしょう。

だからこそ、必死で考えて答えを探すことがとても大切だと思っています。

そうすれば、ベストな留学先でこの上ない経験ができるのではないでしょうか?

私にとって、ロンドンは友人を与え、多様性を学び、自信を与えてくれた大事な場所になった、

また、同じくそう感じている仲間にもたくさん出会うことができた、

その関係は、今もしっかりとつながっていると感じています。

あなたにとって『もう一つ』の大事な国との出会いを心から願っています。