待てど暮らせど!いつまでたっても英語を話せないのはナゼなのか!?
・オトナだって英語を話せるようになります!
日本人は全く英語を話せるようにならない、どれだけ勉強しても英語を話せるようにならない、きっとこれから先も英語を話せる気がしない、だから英語を諦めよう、だなんて決して思わないでください。
どんな人でも、例え年齢を重ねて行っても英語は必ず話せるようになるのですから。
まず、『英語が話せない』理由を知ることで『話せる』理由も見えてくるはずです。英語がなくても生きていけますが、英語があればメリットを感じるオトナは多いはずです。諦める前にほんの少しお付き合いくださいね。
・大人だって英語を話せるようになります
1なぜいつまでたっても話せないのか?
今のオトナ達は中学生になったと同時に英語学習を始めた人が多いのではないでしょうか?そして、高校生、さらには大学の4年間を加えて6年間から10年間かけて英語学習をしてきました。なんと10年間!なんと多くの期間を費やしてきたのでしょう!と言いたいところですが、肝心なのはその中身。
私たちは一体どのくらい勉強してきたのでしょう?
第二言語学習には3,000時間は必要だ、イヤイヤ 5,000時間だよ、とんでもない 1,000時間で十分だよ、など様々な分析が巷に溢れています。では参考までに英語ネイティブが日本語を習得するために必要な時間は何時間くらいでしょうか?第二言語習得に必要な時間の考察として、参考にされるものがアメリカの国務省・外交官養成局(FSI)が生徒を対象に行った調査です。
対象者はこちら
・40歳前後のFSIの優秀な生徒
・一般的なスピーキング能力+αと
・一般的なリーディング能力+αと
・週に25時間の少人数制(6人以下)授業を受けている
・一日に3-4時間の自習をしている
その生徒達が日本語を習得するまでにかかった時間が
◆2200時間のクラス授業+自習約1350時間
合計/3550時間
では、対する私達日本人が一般的に受ける英語の授業はというと、
◆一般的中高生での英語学習時間(3年間)/約740時間
◆教養課程における英語学習時間(4年間)/ 約830時間
・合計/1,570時間
おやおやおや?自習時間を加えていないので一概には言えませんが、2000時間ほどの開きがあります。これは学習時間が足りていないのでは?という疑惑がぷんぷんと漂ってきます。10年間と聞くと、随分と長い間、英語に触れ合ってきた気がしますが、こうして時間として出してみるとそれほど多くの時間を英語学習に費やしてきたわけではなさそうな気がしてきました。
さらに言うと日本の英語教育は文法に重きを置いていた傾向があるので、FSIが重点的に行っていたような
・スピーキング
・リーディング
はてさて、私は英語の授業中に生徒同士でディスカッションしたりリーディングを盛んにしていた記憶がほとんどありません。
これはもしかして、まだもう少し踏ん張ってみる価値があるかもしれない・・・そんな気がしてきませんか?
参照:Wikibooks:Language Learning Difficulty for English Speakers
*Languages preceded by asterisks are typically somewhat more difficult for native English speakers to learn than other languages in the same category.
ちなみに、このカテゴリー4の中でも日本語は他の言語よりも難しいという意味で*がついております。
『ネイティブ・イングリッシュ』という名の呪文は初心学習者には必要ない!!
私たちは、自分自身でハードルを上げすぎているのかもしれません。
巷にあふれる魔法呪文『ネイティブ英語』
美しい発音、なんだか意味がわからないけど、『教科書英語はお呼びじゃないのよ!オホホホホ』と思わせる、圧倒的な優位性を誇るあの『ネイティブ・イングリッシュ』という響き(←個人の感想です)
私たちの『オトナが今さら英語学習したって……』とプルプル震える子ウサギのようなココロを萎えさせる、魔法呪文『ネイティブ英語』さらに、追い討ちをかけるそんなフレーズに羨望とともに軽く劣等感を覚えるのです。(←個人の感想です)
・ネイティブは日本人の英語がこう聞こえている!
・ネイティブが絶対に使わない英語!
・ネイティブが思う日本人の英語のここが変!
結論から言うと、最初の一歩に『ネイティブ英語』は必要ない、と断言できます。
英語ネイティブの多くは私たちに『ネイティブ英語』を話してほしいと望んではいません。それは、私たち日本人が日本に住む外国人の方々に『ネイティブ日本語』を望んでいないのと同じことではないでしょうか?
英語は第二言語、私たちはすでに『日本語ネイティブ』で流暢な日本語を話せるのですから、英語にチャレンジすること自体が素晴らしいと自分を誇らしく思ってください。
ある日、イギリスの語学学校の教師が言いました。
私が英語を話せず、話す時も自信なくもじもじとしていたことを気にかけてこんな話をしてくれました。
『僕はね、大学時代にフランス語を勉強したんだ。でも、授業で発表があるたびに緊張して、手は震えて、間違えたらどうしようってそんなことばっかり考えてたんだ。だから君の気持ちはよくわかる。でもね、君に必要なのは自信を持つことだよ。間違えてもいいから、言葉にすることなんだ。だって君はすごいチャレンジをしてるんだから。そしてね、君は気付いてないかもしれないけど、僕から言わせると生徒はみんな間違った英語を話してるんだよ!だから君も自信を持って話していって欲しいんだ』
ネイティブは非ネイティブである日本人がうまく英語を話せないことをほとんどの人は理解してくれています。だから、うまく話す必要もないし、ネイティブのようになることを望んでるわけではないのです。ただ、あなたを知るために、相手が知って欲しいために英語が必要なだけなんです。
・日本語なまりの英語でいい
・上手く表現できない時には、たくさんの言葉で例を出して『こんな場面ではなんと言うの?』と聞けばいい
・わからない時には『これって変な英語かしら?』
と、とにかく聞いてみれば相手は答えてくれるはずです。
そして、質問することが一つのコミュニケーションになっていくのですから上手く話せない事は英語上達にとって大切な期間だと思いませんか?
まずは、小さなハードルからクリアしていきましょう。
その小さなハードルを一つ、また一つとクリアして、少しづついろいろなことを吸収したら発音や表現をもっと身につけて、余裕は出てきた時にまたハードルを一つクリアしていく。それは皆さんが人生で体験した全て同じだったと思います。
英語も始めはたどたどしい、もどかしい話し方になるかもしれません。ゆっくり考えながらになるかもしれません。
大切なのは、『声にする』そのハードルを一つ超えて、次のハードルを目指していけば少しづつ理想の英語に着実に近づいていることを忘れないでくださいね。
3オトナが目指すべきは『インターナショナルイングリッシュ』
先ほど『ネイティブ・イングリッシュは必要ない』と断言!してしまいましたが、それには理由があるのです。
The English Clubの統計によりますと
・英語ネイティブ / 約3.8億人
・英語を第二言語・外国語として使用している/ 約11.2億人
世界人口が約73億人なので、英語を習得すれば全人口の5人に1人と話をすることができるのです。
おお、なんだか得した気分になりますね。
さらに驚きなのが英語を話す人のうち約75%の人々が『非ネイティブ』と言う点。
と言う事は、私たちが日本で生活する上では『非ネイティブ』の英語を使用する人々と接点を持つ機会が絶対的に多いのではないでしょうか?そこで必要なのは『ネイティブ・イングリッシュ』ではなく『インターナショナル・イングリッシュ』です。
はて?インターナショナル・イングリッシュとはなんぞや?それはネイティブも含む多国籍の人間が話す時に生まれる英語のことで
お互いのコミュニケーションをとることを第一目的に、お互いが理解しあえる言葉を使って話す英語のことだそうです。非ネイティブにはネイティブの話す独特の言い回しやスラングが理解できない、それは日本人だけではないのですね。
文化的背景や、宗教、習慣が違う中で、お互いを知るために使うためにわかりやすい英語で話す、それが『インターナショナル・イングリッシュ』であり、私たちオトナが目指す英語ではないでしょうか?
4インターナショナル・イングリッシュは『中学3年間の英語』に凝縮されていた!?
留学してしばらくののちに気づいたことがあります。
留学すると、必ずクラス分け(レベル分け)されて、自分のレベルにあったクラスを受講します。
さてそこで驚いたことがありました。
・Intermediate – 日本でいう『中級』
・解説 – 日常生活においての意思疎通には問題ない / 表現力には限界がある / 電話での一般的な会話が可能
こちら、なんと中学英語+仮定法ができれば受講できるレベルなんです。
中学3年間に習ったことをしっかりと身につければ、日常生活の意思疎通に問題のないレベルに達している!
にもかかわらず、中学3年間の授業だけで英語が話せないと思い込んでいる!
でも言い換えれば、中学3年間の英語と言うのは英語の基礎がしっかりと凝縮されていると言うこと。
この基礎をしっかりと押さえ、練習することができればほとんどの人と簡単なコミュニケーションが取れると言うこと。
これに気づいた時、思わず膝をガックリと落としてしまいました。そして、私が最大限に後悔した事は、この中学三年生までの英語をもっと真剣にもっと繰り返し練習していけば、最初の3ヶ月を無駄に過ごさずに済んだのにぃー!!と思えど時すでにおそしでした!
いつまでたっても話せないのはなぜか?で述べた通り、学習はしたけど、練習をしてこなかった事それが大きな原因です。
スピーキング – 話すことに重点をおいた練習にたっぷりと時間をかけていくことがとても大切になってきます。
野球やテニスが上手くなりたい、歌を上手に歌いたいと思った時、机にかじりついて勉強するでしょうか?
バットを素振りしたり、ラケットを振ったり、上手い人に教えてもらったり、声に出して歌ったりと体を動かし、何回も何回も『練習』を重ねて徐々に正確なスイングを覚え、音程を覚え、上達していくのではないでしょうか?
英語を話せるようになった人たちがよく言っていますよね
『英語は筋トレみたいなもの』つまり、毎日の行動で少しづつ力がついてくると。
中学生の時に学んだ英語をひとつひとつ、パッと言えるようになるまで繰り返し練習する。
それが、英語の基本であり、どこに行っても通用する英語だと言うことをきっと実感できるはずです。
5話さなければいけない場所!!それがオトナ留学
私、留学3ヶ月目までは『貝』になっていました。下手な英語を話すことが恥ずかしくて、ずっと単語でしか話せませんでした。
その時の私の心境は
・下手な英語が恥ずかしい
・適切な英語を見つけられない(日本語での表現を当てはめようと探していた)
・下手な英語で相手を煩わせたくない
・失礼なことを話していないかと心配で発せない
日本で通っていた英会話教室では、問題をといて答えるので誰かに迷惑をかけると言うプレッシャーはありませんでした。でも、イギリスでは何がどう思われるのかが心配で『貝』のように黙り込んでしまいました。とても極端な例かもしれませんが、共感していただける方もいるかもしれません。しかし、留学中にはいろんな事件が起こるものでそれを解決するのも自分。
・体調不良
・交通機関でのトラブル
・クラス内でのトラブル
・友人との語りごと
・ホストファミリーとの会話
・進捗の相談
などなどなど、話さなければ、伝わらない、そして伝えたい!が押し迫ってくるのが『留学』という場所でした。
私が強く思ったのは、自分の意思を下手な英語でも、ちゃんと伝えないと相手がとても心配することを知ってとても辛かったのです。
周りの目を気にして、なかなか英語を話す勇気が出ない人は、例え1週間でも留学を通して『理解しあえる』体験をして欲しいと思います。日本語で話し合うよりもなぜか感動が深いのはきっと程よい苦労をするからでしょうね!
適度なプレッシャーは必要だと、”スタンフォードの自分を変える教室”のケリー・マクゴニガル先生も言っているのでプレッシャーを楽しみ乗り越えて英語をコミュニケーションの為に使えるようになると思います!
6まとめ:
誰だって初めて英語を使ってコミュニケーションを図る事は怖い!と私は思ってます。それはオトナだからこそ、つまづきたくないという気持ちは大きいのはず。でも、どんなことでも初めから上手くいかないことを知っているのも大人の強み。そしてその乗り越え方も知っているなら、英語だってきっと話せるようになるのです。最初は小さな一歩でもいつかきっと思う存分、意思を伝えることができる。一歩一歩をゆっくり大事に踏み出しましょう!
・目標設定は低くして、今日できたことを喜びましょう!
・初心者にはネイティブ・イングリッシュ呪文はいらない!
・世界中の人と話せるインターナショナル・イングリッシュを目指そう!
・中学生英語を繰り返し練習すれば、英語の基礎力は手に入る!
・英語で伝えたい気持ちを強く持つ!そして伝えてみる!